~みやまえの多様な農の現場を知る~
11月7日、平地区の農家3軒をスタッフ含め24人で巡りました。 集合場所「平4丁目公園」スタート時は大雨に雷と心配な天候でしたが、「急激に天気は回復する」の予報を信じて出発しました。
1軒目は、そうてつローゼンの向かいで週末「おかしら直売所」を開く矢沢さん。川崎西部地域療育センターを左手に見ながら坂を上ると、高台に「まだ宮前区にこんな広い畑が残っていたんだ」と思うほどの矢沢さんの畑が斜面に広がっていました。畑には里芋が大きな葉っぱを広げ残っていました。夏の作物を片けて、次の栽培にむけて土づくり中の畑でした。坂を下り、いつもは週末のみ開く直売所を、特別に開いていただきました。里芋やホウレンソウなどが大人気でした。
直売所の前の道を渡り、2軒目の「やまだ花園」に。ハウスの中では、パンジーがまさに最盛期。「タネまきは、花苗専門の農家に頼んでいます。温度管理がとても重要なので、今は分業が進んでいるんです」と園主の山田眞一朗さん。
このハウス内で育てた花苗は中心に道を挟んで向かいにある自宅敷地内の直売所「花ノ停留所」で販売しています。「花ノ停留所」は、水・木・金・土・日の10時半から16時半まで営業しています。オープンな空間にハウスで見たパンジーなど季節の花苗が並んでいました。時々、週末に焼き菓子のお店なども来てマルシェが開かれ地域の人気スポットになっているようです。
3軒目は、南に進み、うちで農園を訪ねました。代々野菜の露地栽培の農家ですが、5年前に15代目が夫婦でいちご栽培を始めました。「いちご栽培がようやく少し、わかり始めてきたかなというところです」と園主の三田和弥さん。今年の品種はよつぼし、紅ほっぺ、あきひめの3種。説明用チラシを用意してくださりそれに沿ってお話いただきました。
今は、いちごは花をつけはじめ、マルハナバチを放して受粉させているところ。ハチ次第で花の大きさが決まるというお話に興味津々でした。収穫は12月下旬から来春のゴールデンウイーク頃まで。販売は自宅(自動販売機を併用)とセレサモスに出荷しているとのことでした。オリジナルのいちごアイスを委託製造し、販売しています。「いつから販売が始まりますか」の質問も出て「早ければ12月下旬から始まります」に「買いにきます」の声があがっていました。
最後に、1階のスペースを木質化し、リニューアルした向丘出張所に立ち寄りました。2022年に策定された「宮前区向丘出張所の今後の活用に関する方針」に基づいて地域住民と様々な取り組みが推進されています。入口左手には「みんなの花壇」があり、有志で季節の花を植えて来所者に楽しんでもらったり、窓口前のスペースには、宮前図書館のリユース本や寄贈本による図書コーナーもあり、木質の椅子に腰かけてゆっくり読むこともできます。月に1回、2階で地域住民の顔がみえる関係を築く目的で「むかおかフェ」も開かれているそうです。